プルサーマル計画の中止及び疑惑MOX燃料破棄を求める申し入れ書
東京電力株式会社 社長 勝俣恒久 殿
-前略- 2002年、貴社による不正事件発覚後、福島県は 「プルサー
マル計画は、その前提となる条件が消滅しており、白紙撤回されたものと認
識する」 と知事の見解を示しており、福島県議会も 「プルサーマル計画を
実施する前提条件が消滅したいま、本県においてはプルサーマル計画は実
施しないこと」 と全会一致で意見書を採択しているところです。
このように、福島県はじめ福島県議会、福島県民の世論であるプルサーマ
ル計画の白紙撤回の認識を無視し、プルトニウム利用計画だけを出してしま
おうという姿勢は、到底許されるものではありません。 もしプルサーマル実
施のプルトニウム利用計画が提出されれば、それは福島県はじめ福島県議
会、福島県民に対する悪質な挑戦であり、重大な背信行為になることを警告
します。
また、1998年までに製造され1999年に福島原発に搬入されたあと6年
間も保管している第一原子力発電所3号機MOX燃料は、品質保証上重大
な疑義がある燃料であり、疑惑は解明されていません。 福島第一原発3号
機用コジェマ社製MOX燃料の製造確認試験は、「実際の部材」にMOX粉
末ではなく、ウラン粉末を用いていました。 また、プルトニウム均一度に関
する 「技術的能力の評価」 についても、コジェマ社メロックス工場において
PWR用燃料のこれまでの製造実績をペーパー確認しただけです。 この製
造確認試験は、あまりにずさんで、安全性を軽視したものです。 貴社は
MOX燃料の安全性が担保されないまま、福島県はじめ県議会、県民の声を
よそに6年間も保管しつづけています。 この際、以下申し入れます。 10月
20日までに文書で回答されるよう要請します。
1.福島県はじめ福島県議会、福島県民の世論であるプルサーマル計画
の白紙撤回の認識を無視したプルトニウム利用計画は提出しないこと。
2.東京電力のプルサーマル計画は中止すること。
3.品質保証上疑惑のある福島第一原子力発電所3号機用MOX燃料は
破棄すること。
以上
2005年9月22日
いわきに風を
原発いらない いわき市民の集い
ストップ!プルトニウム・キャンペーン
脱原発ネットワーク・会津
脱原発福島ネットワーク
福島原発30キロ圏ひとの会
双葉原発反対同盟
by nonukusfukushima
| 2006-10-02 22:07
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