プルサーマル営業運転開始に対する抗議声明

脱原発福島ネットワークなど福島県内13のグループは、東京電力
が10月26日16時30分に福島第一原子力発電所3号機でのプル
サーマル発電の営業運転を開始したことに抗議し、以下の抗議文
を東京電力に手渡しました。

福島老朽原発を考える会など首都圏のグループも、同時に別の
抗議文を東京電力に手渡しました。






2010年10月26日
東京電力株式会社  
社長  清水 正孝  殿 

福島第一原発3号機での
プルサーマル発電営業運転への抗議書
 

東京電力福島第一原発3号機でプルトニウム・ウラン混合酸化物燃
料(MOX燃料)を燃やすプルサーマル発電の営業運転は、10年
以上貯蔵の古い燃料を運転開始34年の老朽原子炉で使う
世界初の実験です。

福島県民の反対を押し切り、原子炉の安全余裕を減らして事故リス
クを拡大するプルサーマルの営業運転をはじめることは、福島県民
の安全・安心を願う心を踏みにじるものです。

貴社は、依然として、プルサーマルの安全確保に必要な情報公開を
怠たり、高経年化対策と耐震安全性評価も不十分なままです。 12
年前に製造されたベルゴニュークリア社製MOX燃料の品質保証に
関する検査データは、裁判所の指摘にもかかわらず依然公開してお
りません。 また、新耐震指針によって耐震安全性評価を行った高経
年化対策報告書も未だ提出されておらず、新耐震指針による再循環
系配管の耐震強度の評価も未確認です。

福島第一原発3号機は、8月21日MOX燃料を装荷しましたが、
起動作業中に作業員の放射線内部被曝、残留熱除去系の放射能汚染
水の水漏れ等安全に係る事故が続発した上、点検漏れで予定の時間
に起動できず半日遅れの9月18日となりました。

プルサーマルを強行する一方、貴社は福島原発で11件目の
保安規定違反もやっていました。 第一原発5号機で、8月
16日から9月2日まで原子炉隔離時冷却系の機能喪失が
17日間も続き
、約半月以上緊急時に原子炉へ冷却水を送れ
ない状態のまま運転していました。 第一原発2号機では6月17日
に外部電源全喪失事故も発生しました。 貴社の企業体質は、安全軽
視・効率優先により安全管理体制上重大な欠陥をはらんでいます。

翻って、プルサーマルの前提となる我が国の核燃料サイクル計画は、
六ヶ所村再処理工場の溶融炉の欠陥により完全に行き詰まっていま
す。 原子力委員会の近藤委員長は、使用済MOX燃料を処理す
第2再処理工場について、10年かけて検討すると公言し
ており、使用済みMOX燃料の再処理の見通しは全くたっていませ
ん。 プルサーマルによる使用済みMOX燃料は、発電所に残され、
福島県が「核のごみ捨て場」になることは明らかです。 老朽化に伴
う配管や使用済み燃料プール水の漏洩による環境汚染の危険性も指
摘されています。

これ以上、子孫に負の遺産を残してはなりません。 プルトニウム利
用炉で事故が起きてからでは遅いのです。 わたしたちは、県民の安
全・安心を最優先し、プルサーマルの中止を求めます。

ストップ!プルトニウム・キャンペーン
脱原発ネットワーク・会津
脱原発福島ネットワーク
とめようプルサーマル!三春ネット
福島原発30キロ圏ひとの会
双葉地方原発反対同盟
STOPプルサーマル!ふくしま
ふくしまWAWAWA-環・話・和-の会
「沈黙のアピール」
福島県自然保護協会
みどりの未来・ふくしま
MMMの会
[PR]