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県・県会に3号機の原子炉停止・再点検を求める【報告】


福島第一原発3号機の原子炉停止による再点検を求める福島県知事
要望・県議会議長陳情への賛同、緊急にもかかわらず、ありがとう
ございました。

脱原発福島ネットワークは、福島第一原発3号機の原子炉起動準備
中に発生した非常用炉心冷却系の炉心スプレイ系表示ランプ回路の
点検漏れと半日の起動遅れに関して、81団体の連名で、福島第一
原発3号機の原子炉停止による再点検を求める福島県議会議長陳情
と知事要望を9月21日行いました。

佐藤憲保 県議会議長には30分近くにわたって陳情しました。
議長は、昨年2月の立地町の要請以来の県の取り組みを議会として
了解した経緯を述べ、起動前日に第一原発所長を呼んで、安全確保
を要請したこと、24日に立地町と第一原発を訪問して、再度要請
すると応えました。 しかし、一旦原子炉を停止して再点検という
点には触れませんでした。 県議会で決議するなど議会として明確
な意思表示をすべきだという声にも議長一存では決められないと、
消極的な対応に終始。

非常用炉心冷却系の炉心スプレイ系表示ランプ回路の点検漏れと半
日の起動遅れは、東京電力の変わらぬ安全軽視の企業体質と点検漏
れを見過ごす安全管理体制が改めて浮き彫りになり、第一原発所長
の謝罪ですまされる問題ではありません。 また、原子炉起動の作
業実施状況に問題はないとしてOKサインを出した福島県安全確認
プロジェクトチームが、未点検部分を発見できず、点検漏れを見逃
し福島県民の信頼を損ねたことについて、福島県原子力安全対策課
の責任は看過できません。

福島県知事宛の要望書は、福島県安全確認プロジェクトチームの主
要メンバーで起動のゴーサインを出した小山 原子力安全対策課長
に提出しました。 課長は、起動までの経緯を説明し、今回の事案
がヒューマンエラーではなくシステムの問題、管理体制の問題であ
ることは認めましたが、原子炉は運転しながら、問題を確認し安全
管理体制の確認をしていく、と答えるにとどまり、県安全確認プロ
ジェクトチームの責任については触れませんでした。

このままプルサーマル発電をすすめて、県民の安全・安心は確保さ
れません。 福島県は、県民の安全・安心を最優先する立場から、
福島第一原発3号機のプルサーマル発電開始の前に、一旦原子炉を
停止して、全点検個所の再点検を実施するよう求めるべきと、重ね
て要求しました。 「県民の意見を聴く会」の開催を含めて、文書
による早急な回答を求めました。