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プルサーマル「事前了解」等について公開質問状を提出

脱原発福島ネットワークは、「沈黙のアピール」よびかけ人から呼
びかけられた「プルサーマル実施受け入れを表明したことに関する
公開質問状」
の提出団体となりました。

8月16日(月)の「沈黙のアピール」実施中に提出団体の4人が
福島県原子力安全対策課の2人に提出し、8月19日までの回答を
求めました。

応対した県原対課の職員は、回答期限について「確約はできない」
とし、回答日については明言しませんでした。

  プルサーマル実施受け入れを表明したことに関する公開質問状
  http://nonukesfukushima.web.fc2.com/2010_08_16.htm 

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「沈黙のアピール」は、
8月17日(火)も、9:30~11:00 福島県庁西庁舎玄関前で
行います。
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今回の質問項目は10項目ありますが、注目点は、
県・立地町と東京電力との間に取り交わされている「安全協定」に
定められた「事前了解願」が、今回のプルサーマル受け入れに際し、
東京電力から提出されているのか
、について問うたことです。

「安全協定書」には第2条で

  東京電力は、原子炉施設及びこれと関連する施設の新増設を
  しようとするとき又は変更しようとするときは、事前に福島県及び
  双葉町・大熊町の了解を得るものとする。

とあり、安全協定書の運用上の取り決めでは、

  1 事前了解の対象とするものは、原子炉等規制法に基づく施
  設の設置、変更のうち周辺地域住民の線量当量の評価に関係
  するもの、並びに復水器の冷却に係る取排水施設とする。
  2 東京電力は、事前了解を得ようとするときは、その計画の概
  要を記述した文書をもって、福島県及び双葉町・大熊町に提出
  するものとする。

とあります。

福島第一原発3号機のプルサーマル計画については、1998年に
県と立地町が東京電力に事前了解しました。しかし、その事前了解
に付した4つの条件のいずれもが満たされなくなったことから、
2002年に「白紙撤回」されたと、県が認識している事態と至りました。

その県が「白紙撤回されたものと認識して」いた「事前了解」願が、
いつ再提出されたのか、ということです。

2009年1月の福島県原子力発電所所在町協議会のプルサーマル
誘致決議に端を発した今回のプルサーマル受け入れ劇の中で、
東京電力は社長以下経営層が繰り返し知事始め県要人と会見して
おり、その中で「口頭で」プルサーマルの受け入れ要望をしていること
は各社報道にあるとおりですが、これらの報道では一度も
「事前了解願」を提出したとは出ていないのです。


** 17日午前9時 追記 **

公開質問状を載せているページのURLが誤っていました。
お詫びします。