『アサツユ』第171号(2005年10月10日発行)

 
 
 【告知】 次回の東電交渉: 10月24日(月)午前10時 
                   福島第一原発サービスホール
 【告知】 止めよう再処理!2005共同行動へ参加しよう
     動かしてはならない! 六ヶ所プルトニウム生産工場
     11.19 日比谷野外音楽堂に集まろう! ※
 【告知】 チェルノブイリ20周年救援カレンダー 
      「チェルノブイリ20年の刻印」 ※
 【主張】 東電はプルサーマル計画中止と疑惑MOX燃料破棄を
 【申し入れ】 プルサーマル計画の中止及び疑惑MOX燃料破棄を求める
        申し入れ書

 【報告】 不透明な原子炉圧力容器内表面の亀裂
      9月東電交渉報告
 【エッセイ】 ほんとの気持
       専門校時代(9) ※
 【エッセイ】 くぬぎ平たより
       第59回 選挙が終わって ※

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東電はプルサーマル計画中止と疑惑MOX燃料破棄を

 九州電力玄海、四国電力伊方、中国電力島根、中部電力浜岡の各原発でプル
サーマル計画実施申入れの動きが続いています。 電気事業者がプルトニウム
利用計画を提出しなければならないという、原子力委員会の決定(2003年8月
5日)があり、東京電力広報部も 「六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の開始
前に、プルトニウムの利用計画について、どう利用するか、どこの発電所、何号
機でいつ何体MOXを使うのか、どういう内容で報告するかという点について検討
中」 としています。

 福島第一原発のプルサーマルについては、事前了解は白紙撤回されています
が、東京電力は、「プルサーマルを行うに際しては理解を得ることが必要だが、
それは安全協定に基づく事前了解とは別物で、事前了解については撤回しよう
のないものだ」 としています。 福島県の事前了解の白紙撤回を無視し、計画
だけを出してしまおうという東電の姿勢に対し、県内の脱原発グループは、9月
22日以下の申し入れ書を提出、10月20日まで回答を求めました。

  プルサーマル計画の中止及び疑惑MOX燃料破棄を求める申し入れ書


不透明な原子炉圧力容器内表面の亀裂
  --9月東電交渉報告


 9月22日、東京電力福島第一原発サービスホールにて行われた東電交渉に
参加しました。 以下はその感想と報告です。 (by 斎藤)

 まず感想です。 「慇懃無礼とは東京電力の態度のこと」と国語辞典の用例に
付け加えることを、国語辞典の編集者に強く要請したい気持ちです。 長く無内
容な発表を記述させる。 同じ言葉と文章 「国が行う検査で安全が確認されて
いるし、自分の会社が行う検査と点検で安全が確認されている。 だから原発は
安全であり何も心配はない。」 の乱発。 こんな約束手形はとうの昔に不渡り
になっていることを、電力は知ってか知らずか、その行いに変化の兆しは、今回
も発見不可能でした。

 さて、今回も彼らとの交渉は、前回の私たちの提出した質問に東電が回答し、
そのことについて質疑が行われる形で行われました。 以下、その内容の要約
をQ&Aの形式で記します。

Q1 原子炉圧力容器内表面のキレツについて積極的に説明を行わなかった
  理由。

 A 約30年前のこと。 明確に特定不能だが、昭和40年代の発生原因、防止
  対策の検討事項、工学的に無視してよい程度、対策済み。

Q2 原子炉圧力容器内表面のキレツに関する東京電力の取り組みを時系列
  的に公表。

 A 約30年前のこと。認識の時期や内容は明確には特定不能。 昭和47年
  からの世界的UCC(アンダークラッド・クラッキング)の検討を踏まえ、昭和
  48年頃からUCCの発生メカニズム、防止対策が明確になった。 昭和50
  年以降に運転開始した原発(福島第一3号機 ~ 福島第二1号機)は溶接
  技法の改善。 福島第二2号機以降は使用材料の材質の改善。

Q3 原子炉圧力容器内表面のキレツに関する技術評価。
 A 福島第一1号機の高経年化対策上、有意な経年変化はない。 福島第一
  2号機は、技術評価報告書の中でキレツ発生の可能性を否定できないが、
  発生しても高経年化対策上無視して良いとの結論。

Q4 原子炉圧力容器内表面のキレツに関する取り組みを県民に説明すること。
 A プレス発表し、地域の住民に戸別訪問し説明をしている。

Q5 定期検査時にフランジ溶接部近傍の検査を行い県民に説明すること。
 A 国が使用前検査を行い、自社が自主点検と定期検査をしているので安全。

Q6 定期安全レビューにおいて原発各号機の原子炉圧力容器内表面のキレ
  ツに関する技術評価を行い、客観的根拠を県民に説明すること。

 A 原子炉圧力容器内表面のキレツ問題は、技術評価高経年化対策書の中
  で対策済み。 圧力容器は、通常の保全対策で脆性転移温度管理や耐圧
  試験時の温度制限管理を実施し、定期安全レビューで確認している。
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