トリチウムの環境への大量放出と制御棒破損金属片の未回収運転への抗議文


脱原発福島ネットワークは、2006年8月21日に福島第一原発で実施した東電交
渉にて、東京電力に対し、他の6グループと連名で 「福島第一原発4号機で
のトリチウムの環境への大量放出と3号機の制御棒破損金属片の未回収
運転への抗議文」
 を手渡した。

以下にその全文を掲載する。




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                                        2006年8月21日
東京電力株式会社  
社長  勝俣 恒久  殿 

   福島第一原発4号機でのトリチウムの環境への大量放出と
   3号機の制御棒破損金属片の未回収運転への抗議文



 東京電力は、7月30日から8月11日まで、福島第一原発4号機で放射性物質ト
リチウムが弁の開閉のミスにより、第一原発6機全ての純水補給水系に流入し、
洗浄水として使用され海に排出されたほか、ボイラーから蒸気として大気中に放
出されるトラブルを公表しました。
 しかし、東京電力はこの放射性物質の環境への大量放出という一連の事態を、
住民はじめ県や立地町に7日間連絡しませんでした。さらに、連絡後も7日間にわ
たりボイラーから大気中に放出し続けました。

 7月30日から8月11日までに発電所外に放出されたトリチウムは470億ベクレ
ルといい、多重防護を宣伝する東京電力は、環境中にこれだけ高濃度の放射性
物質トリチウムを放出していながら、トリチウム濃度や放出量が法令や保安規定
より低いため、周辺環境や人体への影響はないからだと強弁しています。

 また、福島第一原発3号機では、制御棒の破損金属片が未回収のまま運転を
再開しました。未回収部分を残したままの運転は、金属片が燃料棒を傷つけたり、
制御棒駆動機構に入り込んだりする可能性が否定できず、原子炉の安全上重
大な問題です。1989年の第二原発3号機の再循環ポンプ破損事故時の未回収
金属片100%回収という東電の約束はどうなったのでしょうか。

 福島県民は、東京電力の安全にたいする企業体質は、2000年の不正事件以
降も依然として変わっていないのではないか? と不安に感じています。
 県民の安全・安心の確保のため、私たちは東京電力に厳重に抗議するとともに、
下記の通り、今回の事態の究明と対応について、県民への釈明を強く求めます。

                         記

1、福島第一原発4号機のトリチウム放出と継続及び事故連絡の不備を県民に
 陳謝すること。

2、トリチウム放出の原因と対策を明らかにし、福島第一原発の純水系統やボイ
 ラー系統等の見直しや放射性物質を環境に放出した際の住民・自治体への連
 絡体制の改善をはかること。

3、福島第一原発3号機の制御棒破損金属片の未回収運転についての健全性
 評価とトラブルに至った場合の責任の所在を明らかにすること。

                                               以上

                          いわきに風を
                          原発いらない いわき市民の集い
                          ストップ! プルトニウム・キャンペーン
                          脱原発ネットワーク・会津  
                          脱原発福島ネットワーク
                          福島原発30キロ圏ひとの会  
                          双葉地方原発反対同盟

 連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2  TEL:0246-58-5570
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