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東電、福島原発耐震評価誤りを隠蔽。本日抗議!


脱原発福島ネットワーク、佐藤和良です。

4月19日、東京電力は福島第一原発・福島第二原発の耐震安全性
評価に誤りがあったことを公表しましたが、県民の安全・安心を無
視し、7ヶ月間もその事実を隠していました。

この際、わたしどもは東京電力に対し抗議文を提出します。

● 4月21日(水)午前10時より 
● 楢葉町 福島第二原発ビジターホール




東京電力の発表によれば

 「平成21年4月3日および6月19日に提出した中間報告書等
 において使用した解析用数値について再確認をしていたところ、
 福島第一原子力発電所1~3号機、6号機および福島第二原子力
 発電所1~3号機の原子炉建屋の鉛直方向解析モデルに使用した
 解析用数値の一部に誤りを確認したことから、当該中間報告書等
 の修正を行い、本日、原子力安全・保安院に提出しました」
 「誤りが確認された当該箇所について、正しい数値を使用して再
 解析を実施した結果、すでに報告している当該号機の原子炉建屋
 および安全上重要な機能を有する耐震Sクラスの主要な設備等に
 ついて、耐震安全性評価等に影響を与えるものではないことを確
 認いたしました」

としています。

しかし、昨年9月に耐震安全性評価の誤りを確認していながら、7
ヶ月間もこの事実を隠蔽し、福島県に報告せず、福島県民にも公表
してこなかったことは、極めて由々しき事態であり、情報隠しその
ものです。
2002年の不正事件以来、東京電力は盛んに情報公開をいい、企
業体質の改善を声高に主張してきましたが、7ヶ月間も耐震安全性
評価の誤りの事実を隠すということは一体何なのか。言っているこ
ととやっていることが違いすぎる。言葉があまりにも空虚です。

東京電力は、肝心な点になると秘密主義が徹底する。
これは誠に一貫しています。
中越沖地震での柏崎原発の震源断層もその情報を隠し続けてきたこ
とが発覚しています。
情報公開の原則と県民の安全・安心の軽視、基本的な認識の欠如は
明らかではないか。まさに県民無視そのものです。

しかも、この7ヶ月間は、福島県エネルギー政策検討会や県議会で
東京電力福島第一原発3号機でのプルサーマルをめぐって議論が行
なわれていた時期。
そこに、耐震安全性評価の誤りを出したくなかった。
故意に公表しなかったのではないかという疑念が残ります。
福島県のプルサーマル受け入れの技術的3条件に耐震安全性があげ
られていることをみても、事は重大です。
このような東京電力の耐震安全性評価が果たして信用できるのか。

プルサーマル受け入れの際、立地町は、東京電力の情報公開が進み、
東京電力への信頼が回復したといいました。それがプルサーマル受
け入れの背景として説明されました。
しかし、今回の事件でその判断が甘いものであることがはっきりし
たのではないか。
この問題は、立地町にとっても、福島県にとっても、決して小さな
問題ではありません。
福島県民は、県民無視、安全・安心をないがしろにする東京電力の
姿勢を認めません。この問題は曖昧にできない。